コヒレント社(米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場)は、EnergyMaxTMシリーズに3種のQuantum EnergyMaxセンサーを追加ラインナップした。
この新モデルは、幅広い波長領域に渡り、nWからmWレベルまでの平均出力だけではなく、20 pJまでの低パルスエネルギーを正確に測定できる。特に、J-10SI-LEとJ-10SI-HEの両方モデルは、シリコンフォトダイオード型センサーで、口径サイズは10 mm、325〜900 nmの波長領域において、それぞれ20 pJと200 pJ の低エネルギーを測定できる(繰返し10 kHzまで)。またJ-10GE-LEは、口径サイズ10 mmのゲルマニウムフォトダイオード型センサーで、波長領域800〜1700 nmにおいて、200 pJ の最小パルスエネルギーを測定できる(繰返し10 kHzまで)。なお、この種のフォトダイオード型センサーとしては、10 mmの大口径を持つため、ビームサイズの大きなレーザの入力が簡単に行える。
3種の新モデルは、いずれもコヒレント社の多機能型ディスプレイLabMaxTM-TOPと組み合わせて使用できる。従来pJパルスのような微小エネルギーの測定は難しいとされていたが、今回の新モデルは、低ノイズ測定が可能で、波長補正機能が付いている上、6%以上の確度を実現する。またシングルパルスから10 kHzまでの繰返しレートにおいて、誤差±1%以下のリニアリティを実現する。
Quantum EnergyMaxは、低出力パルスの測定を行う、研究開発や産業分野の幅広い応用に最適なセンサーである。特にkHzクラスのウルトラファーストオシレータや再生増幅器のμJ以下のエネルギー測定に適している。
特長
- エネルギー測定範囲:20 pJ 〜 6 μJ
- 繰返しレート:10000 pps (10 kHz)
- 低ノイズ:<1 〜 30 pJ
- 口径サイズ: 10 mm
- 波長補正機能付き
標準価格
- J-10SI-HE : 248,000円(税別)
- J-10SI-LE : 248,000円(税別)
- J-10GE-LE : 288,000円(税別)
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掲載日2009年5月20日